百聞はひと縫いにしかず。

桜が咲いて満開になり、やがてその花びらは空を舞って吹雪となり、葉が芽吹く…。


ブログを休んでいた2週間の間に、日本人のDNAに“悦び”として刻み込まれているであろう、春の風物詩が始まって終わりました。



まさかこんなタイミングになるとは思ってもいませんでした。
近頃の少しおかしな気候を考えれば、『イベントの頃にはもう桜は終わっているだろう』と感覚的に思っても不思議ではなく、それを裏付けるように開花予想日は20日前後だとニュースで告げていたのです。


ところがどっこい。


そろそろしまおうかと思っていた厚手のダウンジャケットが再度活躍するほどに気温は下がり、桜の開花日はドンドン後ろ倒し。
そしてやっとその蕾が綻び始め、桜が満開となったまさにその日、奇跡的なジャストタイミングでBANDY’Sレザークラフト教室初の単独イベント“革フェス2024”を開催することができました。



油断していた…という表現が正しいのかわかりません。
しかし想定していた来場者数(勝手な希望も込めて多めに考えていたにもかかわらず)をはるかに上回る人数がスタートと同時に、この小さな小さな教室に集まってくださったのです。
手伝ってくれた生徒さんたちも突然の出来事に大慌て、自分も対応に追われて、まったく意思疎通ができない時間が2時間ほど続きました。
正直、誰と何をしゃべったのかさえ覚えていない…(笑)



ワークショップを一人でやってくれたYさん。
最大1時間半待ちになるほどてんやわんやだったと思いますが、見事にさばいてくれました!



特にショルダーベルトを作るワークショップが人気で、二日分の材料が初日で完売!
慌てて夜に追加分を制作することに。







外の物販エリアには、自分が在庫で持っていた革や生地を特別価格で大放出!
『先生…これ、安すぎませんか??』と確認のため見せに来た革を見て『いいの!いいの!それで買ってもらってー!』とご陽気で返事してましたが、『あの値段はアカンわ…』と内心思っていたのはナイショ(笑)
値付けしながらおかしくなってたんでしょ、きっと(笑)



物販を担当してくれた生徒のK林さん、K田さん、そしてヨメさん。
ぶっつけ本番だったにもかかわらず、接客をしてお会計をして、しっかり連携プレーで乗り切ってくれました!




そして自分はレザークラフトのお悩み相談と、ミシンで革を縫ってみたいという方のお試しを担当。
特に革の試し縫いにはたくさんの方がチャレンジしてくださいました。
実際にミシンの前に座ると、最初は不安そうだった表情が驚きの表情に変わり、いつしか笑顔に。
キレイに縫えて喜ぶその様子を見た周りの参加者さんも、『私も縫ってみたい!』と次から次へと未知の体験に並んでくれました。



そして一つ驚きと共に嬉しかったのが、男性の来場者さんが多かったこと。






年齢も様々で、常々ミシン男子を増やしたい!と思っている自分にはとてもとても嬉しい出来事でした。




『こんなちっぽけでマニアックなイベントに人は来てくれるんだろうか…』

やる前は正直そんな気持ちでした。
しかし蓋を開けてみれば、二日間で延べ70人もの方々が来てくださり、たくさんの笑顔と感動に包まれたイベントになりました。

ミシンでレザークラフトはまだまだ少数派かもしれません。
でもこんなにも『やってみたい!』と思っている人が実際にいる、ということがこのイベントを通じて知ることができて本当によかったです。


世の中に溢れかえる見知らぬ誰かの情報より
自らのひと踏み、ひと針が、心を躍らせる。


人の熱や心の交流を直に感じた、まさにイベントの醍醐味をしっかりと味わえた二日間となりました。
また来年も開催できるように頑張っていきますので、これからも応援のほどよろしくお願いします!



最後に手伝ってくれたYさん、K林さん、K田さん、ヨメさん。
コーヒースタンドで盛り上げてくれたOさん。
革フェスのめちゃくちゃカッコいいロゴを作ってくれたO。

本当にありがとう!!





【イベントでの看板娘】

ジーナも看板娘として、本当によく頑張ってくれました!
いっぱいヨシヨシしてもらえてよかったネー♪



【今週の教室風景】

今年もいよいよキャンプ部の活動が本格的に始まりました!
いっぱいキャンプしましょうね〜



さー準備ですよ。

朝からJUKIさんとの打ち合わせが終わり、午後になってそそくさと向かったのは東京ビッグサイト。
行ってきたのは…




東京モーターサイクルショー

平日の午後にもかかわらず、多くの人で賑わいを見せるオートバイのイベントです。
先週、長年の相棒との別れを惜しんだばかりなのに節操がないと思われるかもですが(笑)
このイベントに行く1番の目的はいつも一緒。




弟が作ったバイクを見に行くこと!
今年もブースの一番いい場所に置いてもらったようです。
いやー、スゴいスゴい。


久しぶりに二人でゴハンを食べながら、お互いの近況を話し合う。
分野はまったく違えど、自営・一人ぼっち・ニッチな商売(笑)という意味ではやってることが一緒な兄弟。
仕事をしていて嬉しいことや、他には言えないこともベラベラと喋ってしまうのはその同じ境遇のせいか?それとも美味しいお酒のせいか?
ウソです。二人とも超がつく下戸でした(笑)



自分はビッグサイトに出る機会はなくなってしまったし、他にもいろいろあってちょっとしんどかったけど、弟と話してると『あ、自分がやろうとしてることは間違ってないんやな』っていつも思わせてくれます。



ちょっと元気が出たところで!

いよいよ来週末となりました、バンディ教室初のイベント“革フェス”。
その準備も始まっております!
革に興味がある方に向けて、物販もいろいろありますよ〜




まずはもちろん革。
自分が作家時代から大事に保管してきた革も、このイベントのために大放出します!
しかも鼻血ブーな大特価で!!
寝かせておいても勿体無いだけなので、どなたかステキな作品に仕上げてくださることを願って。
500円からありますよ〜♪




以前JUKIさんのインスタグラムに作り方を載せたら大好評だったこの二つ。
針ケースと糸通しケース。
作れない方向けに、自分が心を込めて作りました!
い〜い色になるまで使ってくれたら嬉しいです。
数量限定ですが、気に入ってくれた方はぜひ。




教室の生徒さんもよく作っている、オリジナルのレザータグ。
そのベースになるタグもたくさん販売します!
刻印の打ち方も教えるので、ご自分のオリジナルレザータグにチャレンジしてほしいですね。



そして目玉は“SL-700EX&レザークラフトスペシャルセット”



SL-700EXにレザークラフトを始めるための道具一式と他にもオマケをい〜っぱい付けて(約3万円分)、お値段ミシン代だけ!
レザークラフトの道具は特殊なものが多く、揃えていくのがちょっと大変。
なので、まさにこれからミシンでレザークラフトを始めたい方に、とってもとってもお得なセットになってます。
お得すぎるので、一日3セット限定です。



他にもミシン用の糸“ビニモ”を特別に小巻にしてもらったものや、バンディがワークショップでいつも使っているSL-700EX用のミシン小物などなど、ミシン仕立てのレザークラフトに役立つものをたくさんご用意したいと思います!

あとお問い合わせで一番多いのが、『来場は予約制ですか?』。
誰でも、いつでも、入場無料で楽しんでいただけます!

ということで、来週はブログ書けるかなぁ〜
もしアップされなかったらイベントは大成功やったんやなって思ってやってください♪


ぜひご興味ある方は遊びに来てくださいねー!!




【イベントのお知らせ】

【革フェス in BANDY’Sレザークラフト教室 2024】
開催日時:3月30日(土)31日(日)10:00〜17:00
場所:BANDY’Sレザークラフト教室 台東区浅草6−26-8
入場無料



【今週の看板娘】

看板娘もお店番してますので会いに来てやってくださーい!



【今週の教室風景】

こ、これはもしや…!?



さらば東京の相棒よ。

過去の記憶を振り返った時、一番最初に思い出されるのは案外辛かった瞬間であることが多い。
相棒(バイク)を見送ったその瞬間、一番最初に思い出されたのはやはり辛い思い出でした。



何年前だったかは忘れたけど、頬にあたる空気の冷たさが一年で一番冷たい2月頭の夜中の2時ごろ。場所は皇居外苑、二重橋の前。
ボクは突然進まなくなってしまった相棒に跨ったまま、どうしたらいいのかわからず呆然としていました。
一瞬押して帰ろうかとも思ったけど、絶対に身体がもたないとこれまた一瞬でかき消す。
それを何度か繰り返しているうちに、ふと、保険にロードサービスが付帯していることを思い出し電話。到着までの1時間を、真夜中の皇居前で過ごすことになったのです。

皇居の前なんて、当然遮るものは何もない。
吹き荒ぶ寒風の中、目の前を走り去っていく皇居ランナーを横目に『何が楽しくてこんな寒い中こんな時間に…』と思ったけど、向こうからしてみればバイクに跨ってうつむいてる自分を見て『何が楽しくてこんな寒い中こんな時間にコイツは…』なんて同じことを思っていただろう。
あまりの寒さに震えを止めることができない身体を感じながら、ただただ迎えを待った1時間。


これが一番の思い出。



他にもいくつか思い出すこともあるけど、そのほとんどが“寒かった思い出”なのはバイクならでは、なのかもしれない。






バイクは好きだけど、自分で所有する機会はほとんどなかった。
しかし、その後の人生に大きく役立つことになるバイクに乗るきっかけになったのは、先に東京に来ていた弟からもらったアドバイスでした。


『こっちに出てくるんなら、そっちでバイクの免許とってきた方がいいよ』


東京で生きていくということがどういうことか全く想像できてない自分は、実際にそこで生きてる身内からのアドバイスを驚くほど素直に受け取ったのを覚えている。
程なくして免許をとって上京し、のちに初めての職場になる面接で出された、たった一つの条件。


『バイク買ってくれたらすぐ雇ってあげるよ』


これが今はなき築地市場で働くきっかけでした。
早朝4時から働くために、バイク通勤が必須だったのです。

こんなカタチでいきなりバイクの免許が役に立つのかと驚きつつ、その面接のあとすぐにバイクを探しました。
見つけたバイク屋さんの最寄駅は見たことも聞いたこともない、なんて読むのかさえわからない地下鉄の駅。
東京に出てきたばかりで、いきなり30万円という当時としてはまさに清水の舞台から飛び降りる覚悟で買い物をしにきた自分に、下町のバイク屋さんはとっても優しくしてくれました。
実は家も探してると伝えると、知り合いだという不動産屋さんをその場で紹介してくれて、見たことも聞いたこともなかったその最寄駅は、自分にとっても東京で最初の最寄駅(本所吾妻橋※ほんじょあづまばし)となったのです。



その後、いくつかの相棒を経て、最終的に一番長い付き合いになった今のバイク。多分15〜6年は一緒にいたと思う。
西へ東へ、南へ北へ。いろんな場所に自分を運んでくれた、その黄色いボディがチャームポイントで一目惚れした相棒とお別れしました。




引き取りに来た業者さんがエンジンをかけようとしても、なかなかかかりません。


『バイクが寂しがってるのかもしれませんね』


男性が何気なく放ったその一言に、自分の感情が震える。



『次も大切にしてくれる方に出会えるといいんですけど…』
最後の希望的わがままを伝えると、返ってきた答えが意外すぎてビックリ!


『あ、多分このバイクは海外に行くと思いますよ!向こうのほうがメチャクチャ人気があるんで』


誰が乗るのか余計に気になるぅぅぅ!!(笑)





今の自分があるのはこのバイクのおかげ。
ありがとう。本当にありがとう。





【イベントのお知らせ】

【革フェス in BANDY’Sレザークラフト教室 2024】
開催日時:3月30日(土)31日(日)10:00〜17:00
場所:BANDY’Sレザークラフト教室 台東区浅草6−26-8
入場無料







【今週の看板娘】

い〜い遊び場見つけたね!



【今週の教室風景】

新しいバッグはまずサンプル作りから!
ここからわかることがたくさんあります。

夢、またひとつ叶う。(までの道)

『一点モノのバッグを作っていただきたいのですが。』



そんなメッセージが届いたのが、連日茹だるような暑さが続いていた去年の8月でした。
今はおかげさまで教室業の方が忙しくさせてもらっていて、なかなか自分の作品の制作時間が取れない状態。
やたらお待たせしても申し訳ないと思いつつ、『どんなバッグでしょうか?』と尋ねると、送られてきたのは一通のメールでした。


添付されたフォルダを開いた瞬間、震え始めた自分の手。


目に飛び込んできたのはなんと、誰もが一度は目にしたことがあるであろう“スタジオジブリ”のロゴ。
そして事細かに指定が入っているバッグのデザイン画は、まさにジブリタッチのそれだったのです。


きた…いよいよきた。このチャンスを逃す手はない。


自分の中で、まるで着火剤に火をつけた時のように、“ボンッ”と音を立てて何かが弾けたような感覚になったのを今でも鮮明に覚えています。



ウチの教室の生徒さんは知らない人はいないと思うほど、ボクはジブリの作品が大好きです。
ただちょっと偏りがあって…一番好きな“紅の豚”は軽く100回は観てると思う。
新しいのは正直あんまり分かりません。

依頼されたのは宮崎監督の息子さんの宮崎吾朗監督の作品のものでした。
でもそんなの関係ない。ジブリのお仕事ができるなんて誰でもできることじゃない。
メールを見てすぐに『やらせていただきます』と返信したのです。





これがスタジオジブリと鬼のようなやり取りの始まりだとは、この時はまだ知る由もないのです。。。





初めてメッセージが来たのが8月上旬、仕事を受けると返事をしたのがお盆明け、その後のメールで衝撃の事実が発覚します。


納期、8月中。


しょっぱなからボディブロー食らいまして(笑)
でも一度受けると言ったのだからやるしかない!ってことで、教室終わりに作業を進めて、まずはサンプルを完成させました。



今となっては懐かしいぃぃぃ(笑)

自分が持ってるなるべく近い素材で作ってみました。
あの正確に描かれたデザイン画を原寸大に拡大して、それをチケン紙(型紙用の厚紙)に貼り付け、そこから完璧に型紙を取ったので間違いない!と自信マンマンでスタジオジブリに送りました。

ホンマは直接持っていきたかったけど(笑)


スタッフさんの反応はバッチリ!だったんですが…


監督:『フォルムをちょっと変えてほしい』


『じゃああのデザイン画はなんなんじゃーーー!!』ってブチギレそうな気持ちをグッと抑えるも、このまま『はいわかりました』ではいくら相手がジブリだろうと職人としての気がすまねぇ。


『では作り直しますが、型紙制作代は倍いただきますネ♪』と交渉。


でも内心は『あ、じゃあ他の職人当たりますんで。』とか言われたら死ぬまでトラウマ確定やーん!なんてドッキドキしながら待つこと数分。
『大丈夫です!』ってあっさり一発返事。ウン、信じてましたぜ!(笑)

さすが世界のジブリは懐が深いでやんす。


型紙の修正はした。あとは向こうから指定された素材が送られてくるのを待つのみ。

待つのみ….

待つのみ…..

届かねぇ。待てど暮らせど届かねぇ。


連絡しても、『プリントにトラブルが…』『ファスナーは今作ってて…』『合皮はもう送れるはず…』リアルそば屋の出前状態。
そして材料が揃ったのがなんと10月初め!そして10月中に絶対完成で!とかなんやねん!!めちゃくちゃやんけー〜〜ー!!って気持ちをグッと堪えて♪(笑)
時間を作ってひたすら制作し、なんとか完成!“これでどうじゃー!”とばかりにジブリへ発送。


監督:『ここがちょっと….』


この時点で10月26日(チーン)。
もう一回作る!作るけど材料ねーよ!今日送れーーーっ!!



…バッグ、10月31日スタジオジブリ着。


監督:『うん!いいね!』


燃え尽きたわ(笑)










ってことで、無事に納品されまして。



いよいよ今月オープンとなりましたジブリパークの新しいエリアに、ワタクシの作ったバッグが展示されております。お出かけの際は見てやってくださいまし。



自分の仕事の夢。

・お店を持つ →  ⭕️叶った

・NIKEの仕事したい → ⭕️叶った

・L’Arc〜en〜Cielの仕事したい → ⭕️叶った

・JUKIの仕事したい → ⭕️叶った

・ジブリの仕事したい → ⭕️叶った

そして今年の秋に…もう一つ。
やったるでー!





【イベントのお知らせ】

【革フェス in BANDY’Sレザークラフト教室 2024】

開催日時:3月30日(土)31日(日)10:00〜17:00
場所:BANDY’Sレザークラフト教室 台東区浅草6−26-8
入場無料




【今週の看板娘】

やっとトリミングに行けてサッパリんこ。
でも久しぶりに顔のツルツルやめました!
こっちの方が女の子っぽいネ♪


【今週の教室風景】

これは大作の予感…!




初、単独イベント。

この教室を始めてもうすぐ丸7年。
今回、初の単独イベントを開催することになりました!

このロゴ、メチャクチャ良くないですか!?
Qrinafや教室のロゴを作ってくれてる幼なじみと一緒に、あーでもないこーでもないと言いながら夜中までかかって完成させました。

みてください….ボビンの中に巻かれている糸のテクスチャー!
やっぱりプロの技術はスゴい!
こんなの自分でやってたら1週間はかかりそうです(笑)
それをパパッと作る様子を見て、思わず


『そんな手足の如くパソコン操作できたら楽しいやろな〜』


って言ったら


『別に楽しくなんかないわ!オレは革からバッグとか作ってるそっちもスゲーと思うけど、いつも楽しいと思って作業してるか?』


確かに。
ネガティブな意味じゃないけど、パソコン操作だろうと仕立てだろうと、それはお互い仕事なんで“作業”だから、いつも楽しいわけじゃないよね。

でも、たまにこうやって二人で共同作業して良いものができた時は、本当に楽しい。
また一つ、大好きで大切にしたいロゴができました。




イベントの内容はインスタグラムやホームページに詳しく載せているので、ご興味がある方はそちらをご覧いただくとして、ブログではこのイベントをやることになった経緯を書こうと思います。


まず一つ目は、“ミシンで革を縫うことが、想像以上にハードルが高かった”ということ。


そもそも、自分が教室の生徒さん以外の方に意識が向き始めたのが、JUKIさんとお仕事をさせてもらうようになってからです。
自分は洋裁の経験はなく、最初からいきなり革、そして工業用ミシンだったので、ミシンで革を縫うことが当たり前でした。
JUKIさんから紹介されたミシン“SL-700EX”は、家庭で使えるミシンなのに革が縫えることを知り、これで世の中にもっとミシン仕立てのレザークラフトを広めたい!と思いました。
当初はJUKIさんと一緒に、たくさんワークショップをさせてもらいました。
大きなイベントにも呼んでもらい、たくさんの方々と交流する機会をいただきました。

その交流の中で、一つ気づいたことがありました。それは


“こちらが思っている以上に、一般の方がミシンで革を縫うハードルが高い”


ということ。

試した方はいっぱいいるんです。でも、みなさん一様に失敗してたのです。
だから、こちらが一生懸命『レザークラフトやりましょう!』ってアクションを起こしてスタートラインに立ってもらおうとしても、なかなか立ってもらえない理由、それがこの“失敗体験”なんだってわかったのです。


しかし、この失敗体験を払拭するには、やっぱり成功体験しかない。


体験するのはGoogleでもYouTubeでもない。実体験。
そのためにはリアルイベントしかない!と思ったのです。





二つ目は“待ってちゃダメだ”ということ。


前述のとおり、ミシン仕立てのレザークラフトの裾野を広げることはなかなか難しいことでした。
そのうちにJUKIさんからワークショップやイベントのお誘いも少なくなり、まだまだヤル気がある自分は正直寂しい気持ちにもなりました。
しかし考えればそれも当然かもしれません。
メーカーさんは売り上げを上げていくことが第一だし、結果が出なければ力の入れ方が変わっていくことは当たり前です。

ぶっちゃけ『前とぜんぜんちゃうやん』って腐ったこともありました。
でもそんなこと考えてもまったく意味がない!声がかからないなら、また声をかけたくなるぐらいいろいろと行動したらいい!と思ったのです。
自分で交流の場を作り、そこで出会ったクラフターさんたちにお話を聞き、その集めた情報を自分の仕事に生かしたら良いじゃないか…と。

レザークラフトに関するノウハウ、エンドユーザーと直接繋がれる。
これが自分の強みです。

レザークラフトを楽しんでもらうことには自信があります。
このイベントを通じて、『革って楽しいな』って思ってもらえたら嬉しいですね!




なんだかちょっと重くなっちゃいましたが(笑)
イベント自体は軽っ軽です!
革やミシンにご興味がある方なら誰でも参加できますので、クラフター仲間さんお誘い合わせの上、たくさんのご来場お待ちしてまーす。



【革フェス in BANDY’Sレザークラフト教室 2024】

開催日時:3月30日(土)31日(日)10:00〜17:00
場所:BANDY’Sレザークラフト教室 台東区浅草6−26-8
入場無料






【今週の看板娘】

この日が教室最後の日だった生徒さんに、ずっと寄り添ってたジーナ。
そんなのわかるのかな…犬って不思議な生き物です。


【今週の教室風景】

こちらの生徒さんも愛犬家。
出来上がったお散歩ボディバッグに愛犬の名前が入ったタグをつけました!



年明けに言ったのに。

なに書こ…


なに書こ…


あかん、なにも考えられへん。
今週はいろんなことがあって、ちょっと疲れが溜まっているようで…なんにも思い浮かばない(笑)
こういうときに行動するとあんまりええことないので、ちょっとおとなしくしてます。


今年は疲れが溜まる前に休むーって言ってたのにナァ!





【今週の看板娘】

犬服屋さんをやってる生徒さんにお願いされて、モデルやりました♪
ステキだったので買っちゃいました(笑)



【今週の教室風景】

体験教室をやりました。
ご入会もしてもらったので、一緒にレザークラフトを楽しんでいきましょうね!


今週の驚愕 三連発。

【今週の驚愕 其の一】

いいご縁があれば、教室を引っ越したいナァ。


と、去年末ぐらいからなんとな〜く思うようになりました。

今の場所に来てから丸10年が経ち、昔とは仕事の内容もずいぶんと変わりました。
引っ越してきて最初は、ずっと自分がやりたかったオープンアトリエ(作業場が見える)スタイルのお店でした。
スペースを自作カウンターと一目惚れしたガラスケースで仕切って、自分がバッグを作っていると、カラ〜ンと扉のベルが鳴ってお客さんが入ってきて『いらっしゃいませ〜』ってお迎えする感じ。

今考えても、この物件だったらあの頃のスタイルが一番好きだったかもしれない。まさに“夢が叶った”空間でした。



次にやったのはお店と作業場の間を壁で区切ったスタイル。
オープンアトリエがよかったのに、なぜ壁で区切ったのか…その理由はビックリするほど思い出せない(笑)
そしてとある事件が起きて、このスタイルも変更。
それしか思い出せない…当時のアトリエの様子の写真もまったくない…病んでたのかな??(笑)



そして3度目の変更で今の教室スタイルになりました。



おかげさまで生徒さんも集まってくれて、一度の教室で4人。正直狭さを感じない日はありません。

『先生の身体がおっきいからだよ。私たちはそんなに狭いって感じないよ。』

と、生徒さんから言ってもらったこともあります。
確かにそれはあるかもしれない(笑)けど、生徒さんが移動する際、ゴミ箱にぶつかったり、生徒さんの後ろが狭くて通りづらかったり…。

さらに時々やっているワークショップ。
ありがたいことに毎回定員オーバーのお申し込みをいただいて、せっかくやってみたい!って思ってもらったのに、抽選に外れてしまった方にお伝えするのが申し訳なくて…。

もう少し教室が広ければ、もっといろいろとできることがあるんじゃないかな〜と、今なら思えます。


先日友人が遊びにきた時もこの話になりました。
『ところで、このアトリエって何平米なの?』と聞かれ、自分もそういえばいくつなんだろう?と思い、改めて測ってみると….なんとたったの15平米!数字だけ見たら激狭!
それでも10年もの間ここでやってこれたのも、自分は確かに身体は大きいけど狭い場所は意外と苦にならないのと、自分が好きなように改装してるおかげで大好きな空間にはなってるけど…数字が出た時はあまりに驚愕してイスからひっくり返るところでした(笑)




【今週の驚愕 其の二】

朝の散歩はだいたい同じルートで回っています。

1ヶ月ほど前、うちのすぐ近所にとってもい〜い感じの物件を見つけました。
でもシャッターは閉まってるし、特に貸家の張り紙もありません。
しかし先週、ついにその物件に貸事務所の張り紙が貼られたのです!
しかも取り扱ってる不動産屋さんがいつもお世話になっているところ。
これは早速チェックやー!ということで行って物件情報を見て驚愕!!….なんとお家賃ゴジュウハチマンエン。チーン。

数年後にはこのブログを見て笑えるようないい場所に引っ越せてたらイイなぁ〜





【今週の驚愕 其の三】

先週、スーツを着た見知らぬ男性がアトリエにやってきました。


『◯◯テレビなんですが…ちょっと取材させてもらってイイですか?』


その瞬間、『おっ、いよいよウチにロケでも来るんかぁ〜!』と思ったら。


『◯◯という革問屋と付き合いはないですか?』


と聞くのです。
名前は知ってるけど付き合いはないと答えると、その記者はそそくさと立ち去っていきました。
その晩、ニュースを見てこれまた驚愕!!
今世間を騒がしている、小さな子供が巻き込まれた痛ましい事件の現場がその革問屋だったのです。
しかもその現場はウチから徒歩数分。聞くと、この近所のあらゆる革関係の現場に取材に行ってるようで…。

もし下手にあの取材に答えてたら(その革問屋とは本当に付き合いはないし、何か知ってても答えるつもりはないが)。
きっとワイドショーなんかでよくみるテロップで“近所の同業者”とか書かれ、声もおもしろ声に変えられ、誰かわからないように顔から下が映ってる映像が流れたのかな…と思い、ふと自分が着てた服を見たら…




100%バレるやーつ(笑)

ロケかと思ってちょっと浮かれた自分がイヤになるわーっ




【今週の看板娘】

あったかい日ばかりで、遊びも絶好調!
構えてる後ろ足が絶品ナリ♪



【今週の教室風景】

生徒さんからバレンタインをたくさんいただきました。
きっとチョコは多いだろうと読んで、和菓子をくださった生徒さんも!
グルメな生徒さんが多いので、どれも美味しくいただきました。
いつもいつもありがとうございます!

秘密兵器。

毎日じゃありませんが、朝の散歩もだいぶ習慣化されてきました。







いつものコース、いつもの場所で見る太陽の位置で感じる、季節の移ろい。
少しずつ日の出は早くなってるし、生徒さんが帰る時間の外の明るさで、日の入りが遅くなっているのを感じます。


それにしても、今年の冬はぜんぜん寒くない。
ということは東京は恒例の…




やっぱゆっきやね〜ん

暖冬の年はほとんどの確率で雪が積もるので、まぁいつも通りかな…
な〜んてことを思うほどに、東京で暮らした年月の長さを実感。


このあと、雪は一晩かけて降り続き、こんもりと雪が積もった東京ですが、今年は何も怖くありません!



朝早めに起きて、ウチの前の道ぜ〜んぶ雪かきしてやりました!
っていうか、初めて買ってあった雪かき用のスコップを使いたくて使いたくて(笑)
自分もよっぽどテンションが上がってたのか、その証拠に積もった雪の写真もスコップの写真もない(笑)
やっぱり専用の道具はゴイゴイスー。


そしてさらに驚いたのは、ご近所の皆さんも雪かきが早かったこと!
雪に慣れてなかった以前の浅草は、『まぁそのうち溶けるでしょ』とばかりに雪をほったらかしにしてる家がほとんどでした。
その結果、1週間以上溶けないデンジャラスアイスバーンゾーンがそこかしこにできてて、めちゃくちゃ危険でした。
その経験から、お昼過ぎに買い物に出たらほとんど雪かきされてて、やっぱり日本人って真面目でいい人たちやなぁ〜としみじみ。

そんな雪の中買いに行ったのは…




エガちゃんねるポテトチップ(笑)

初日でほぼ完売したそうな!スゲー!





【今週の看板娘】

出勤させたはいいけど、パジャマ脱がすの忘れてた…
ま、こっちでも寝てるからいいか(笑)




【今週の教室風景】

先週言ってた真鍮刻印、すぐに出来上がってきました!
自分が独立した頃は作るどころか、作ってくれる場所も教えてもらえなかった。
今は誰でも早く、簡単に、安く、こんなに立派な刻印が作ってもらえる時代か〜。
生徒さんにもいっぱい使ってもらえたら嬉しいナァ。





部活、始動。

『先生!いちご狩りキャンプがしたいです!』

『ヨシ!じゃあ行っちゃうか!キャンプ部で!』


そんな勢いのまま、キャンプ部のLINEに集合をかけたのが先週の日曜日。
それでも6名の部員が参加表明をしてくれて、いよいよ2024年の活動が始まるか!….と思った矢先。



『夫婦でコロナになっちゃいまいしたぁ〜ごめんなさ〜い。。。』



と連絡してきのは言い出しっぺの部員さん。
とっても残念そうだったけど、コロナがまだまだ蔓延してるということを実感するには、十分すぎる出来事でした。


でもとりあえず4人でいつものホームグランドへレッツゴー!




人数も少ないし日帰りなので、テントもクルマに付けられる小ぶりなタイプにしました。
でもってゴハンもざっくりシンプルなものに。




ワタクシめが作ったのはシーフードアヒージョ。




部員さんが作ってくれたのは推しいいソーセージのホットドックと、シーチキンマフィン。やっぱ外ではシンプルなものがウマい!




そしてもう一つのメインイベントいちご狩り!

『おーっ!これはうまそう!』

『おーっ!こっちにいっぱいあるぞー!』

っていい歳のおっさんらが大はしゃぎ(笑)
30分の食べ放題でお腹がちぎれるほど食べてやりました…。



そして持ち帰り分。
店員さんから『600グラムまで大丈夫ですよー』と言われましたが、崩れそうなぐらい山盛りで測ると800グラム…

『コレって600グラムですよね?どー見たって600グラムだと思うんですけどね〜』

『あ〜っと…そうですね!どう見たって600グラムです!』

ヨメさんへの手土産片手にルンルンで帰って参りましたっ(実際は店員さんも軽いノリで、脅したワケではありません笑)



2024年も部活たくさんできるといいなぁ!





【今週の看板娘】

天然クイックルワイパーゆえ、全落ち葉を絡め取ってきそうです(笑)




【今週の教室風景】

ありがたいことに、生徒さんの中には作ったバッグに教室のロゴをつけたいと言ってくれる方もいらっしゃるので、ハンコを良いものに作り直すことに。
出来上がりが楽しみです!





続・コツコツ。

『先生が“永遠の0(ゼロ)”が好きなら面白いと思いますよ!』


そう言って生徒さんにオススメされたのは、映画“ゴジラ-1.0”でした。

元々、そんなにゴジラに興味がなかった自分。

『なんか話題になってるし、一回観に行ってみるかー』

と足を運んだ数年前、その時のゴジラは“シン・ゴジラ”。
もう“ゴジラ”と題名がついている時点で、“何もかも破壊する騒がしい映画”であることが確定していて、劇中何もかもがドンガラガッシャンと崩れ落ち、鼓膜がブワンブワン揺れている最中、あまりのつまらなさに爆睡してた自分(笑)

っていうのを-1.0を観に行った生徒さんに話したら、返ってきた答えが最初の一言だったのです。



ということで、久しぶりに映画を観に行ってきました。



感想は…寝ずに最後まで楽しめた!(笑)

っていうか、最新技術は凄すぎますね。
“シン”は内容のつまらなさはもちろん、CGがわざとらしくて冷めちゃう感がありました。
でも-1.0はホンマにヤバかったなぁ〜
できれば本当のIMAXで撮影して欲しかったけど。

そしたら-1.0がオスカー賞視覚効果賞にノミネート!
いやー、誰が観たってスゴいと思うもん。
日本の技術とクリエイティビティはやっぱり素晴らしいよねー。


興味がある方はまだ間に合うと思うのでぜひぜひ。





さて





先日、ランチのお誘いをいただいて、教室の昼休み時間を使って行ってきました。


誘ってくれたのは教室の生徒さんと、去年教室を卒業した生徒さん。


この卒業された生徒さんは地元広島に帰られて、ウチや他にもいろいろと通った教室での経験を活かし、同じようなレザークラフト教室をされています。

ランチを食べながら、出てくる話題も“どうしたら生徒さんが増えるか”が中心。
ノウハウやボクの経験談をこと細やかに聞いてくれるんですが…自分に言えることは『思いついたことをトライアンドエラーしながら、地道にコツコツやるだけ』(笑)
でもホンマにコレしかないんです。

確かに東京は分母がバカでかいので、とてもニッチな趣味教室でも人が集まってくれやすいかもしれません。
しかし自分の本音は、“東京で勉強したこと、経験したことを活かして、地方で発信する”ほうが面白そうだし、さらに軌道に乗れば、同業他社がいないめっちゃオンリーワンのポジションを築けると思っています。
まさに自分の弟がそうだし、自分も一時期まではそうしたいとずっと思っていました。(まだ燻ってるけど(笑))


昼休憩の間しか時間が取れなかったので、あっという間にお別れ。
その日の夕方、帰路についた彼からメッセージが。


『刺激をたくさんいただきました。ありがとうございました。』


電気ショックばりの刺激じゃなかったと思いたいですが(笑)
教室を辞めてもつながり続けてくれるご縁がありがたくて、とにかく体に気をつけて続けていってほしいと、『深夜バスで帰ります。』と言ってた彼の背中をただただ、応援したいのです。





【今週の看板娘】

わんぱくでもいい、でもどうやったら鼻のアタマに土が乗っかるのか教えてほしい。




【今週の教室風景】

高級素材(?)でなにやら作ろうとしております…。